産業革命の時代
産業革命の時代とともに、交通・運輸のスピードが早くなり、全国的な統一市場圏が形成されると、ローカル・タイムの制度が現実にさまざまの不便を引き起こすことになります。
例えば鉄道の運行時刻です。
初期の時刻表がどうなっていたかその一例をあげると、1841年7月30日のグレート・ウェスタソ鉄道(ロンドンーブリストル間)の時刻表には、現在の国際線の航空機の発着と同じく、各地のローカル・タイムで運行時刻が記されていました。
しかも「ロンドン・タイムはレディング時より約四分進んでおり、サイレンスターより7分三十秒、ブリッジウオーターより十四分早くなっている」と注記されていました。
そうしなければ時刻表ができなかったのが当時の現状ではあったが、これでは当時の人びとでさえ頭が混乱したにちがいない。