チョッキのポケットに
中産階級の多くはウォッチをチョッキのポケットにしのばせていたし、また労働者や農民のなかには、虎の子の貯金をはたいてウォッチを手に入れたものもいたでしょう。
しかし彼らの携行するウォッチはもとより、家の中の置時計も、その指し示す時刻はみんなまちまちの時刻でした。
時計自身は機械の進歩で確かに正確な時間を刻むようになっていました。
しかし標準時の制度がない以上、基準がないのも同然でした。
だから各地方ではその地において太陽の南中する正午を基準にしていたといわれるから、機械時計の時代でありながら、肝心のところでは日時計を使わねばならない状態で、したがって全国いたるところローカル・タイム圏で蔽われていました。
しかもそのローカル・タイムも東西100キロメートルの間隔で数分の時差をもっていたわけで、静態的な地方の時代ならそれでも別段不便はなかったでしょう。
そして、現代の若者にはD&G 時計などのブランド時計が人気だそうです。